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世界のコロナ禍を数字で見る


表1 G7+環太平洋近隣国の絶対数

毎日毎日コロナウイルス感染症の話ばかり聞かされている訳ですが、今回は客観的な数字でこの問題を見てみることにします。 数字にはいろいろな解釈がある訳ですが、「正しく恐れる」為に必要なことではないでしょうか。

表1は今日(4月20日)の時点でworldometerという、毎日新聞で紹介されていたサイトで見た主要国の数字です。 アメリカの数字が突出していますが、このサイトには国毎の比較をより客観的に行うための、人口100万人あたりで見た数字が掲載されており、こちらで見たのが表2です。


表2 人口100万人あたりの数字

表1だけを見るとアメリカの数字が突出して見えますが、表2を見るとヨーロッパ諸国も同様な状況だという事が分かります。 
日本の患者数や死者数は人口比では今のところ良好な数字に見えますが、検査数が欧米諸国や韓国、オーストラリアに較べて極端に少なく、単純に比較できません。 今回の感染症は感染しても無症状や軽症が多いとされているので、例えば今の10倍検査をしていたらどのような数字になるのか気になるところです。 一方で韓国などは検査数は欧米諸国と変わりませんが、患者数は一桁違う訳ですから、これは比較的良く感染拡大が抑えられているとみて良いのではないでしょうか。 台湾も良く抑えられていることが数字に出ています。 今後を含めて何か見習うべき施策があるのかもしれません。
感覚的な話をすると、患者が100万人に85人だとざっと1万人に1人ですから、まだまだ少ない印象を持ちますが、100万人に1000人だと通勤電車1本に1人や2人は感染者が居る勘定で、リスクの感じ方が相当違ってきます。

表3 陽性者率と死亡率

表3は表1、2から私が計算したものです。 検査した内の陽性者率が左列で、何故か国別に相当の差があります。 もともとこの検査はいわゆるランダムサンプリングでは無いので、検査対象の選び方が国ごとに違うのかも知れません。 
右列は患者の死亡率で、世界平均では陽性と判定された患者の7%が死亡するという、相当高い数字であることが分かります。

感染者数と死亡率の関係

最後に表2の100万人あたりの患者数と表3の患者死亡率をプロットしてみました。 多少乱暴ですが、正の相関があって患者数が100万人あたり1000人を超えると急速に死亡率が上がる場合があるようにも読めます。 いわゆる医療崩壊ということでしょうか。

このサイトのデータを見ると、日本の患者の少なさは、今までの感染拡大防止策が正しかったというより、検査数の少なさに助けられている部分が多そうで、発表されている数字以上に感染は拡大している可能性があり、状況はもっとシリアスだと認識する必要があるように思います。 
また、マスコミもどのチャンネルも同じような三密回避の話題ばかりでなく、こういった客観的な数字をきちっと分析して我々にリスクを正しく知らせて欲しいものです。