
3月の7日から大津市歴史博物館で企画展「江若鉄道の思い出」が開催されています。 江若鉄道は大津市の歴史博物館でも人気のあるテーマで、過去何度か取り上げられており、記憶に新しい所では平成18年にも「ありし日の江若鉄道 -大津・湖西をむすぶ鉄路(みち)-」として開催されていました。
今回の展示の特徴は、タイトルの様に沿線の皆さん、乗客、乗務員、そして鉄道ファンの「想い出」の視点から江若鉄道が語られていることで、人々の思いに自分の記憶を重ねて昔を辿る事が出来るようになっています。 また、撮影が許可されているジオラマなども昔の記憶を思い起こさせてくれるよき手助けになっています。
資料的には建設当時の申請図面や、上述のロビーに展示されている手書きの路線図、写真としてはキロポストごとに撮影された沿線写真(車両は殆ど写っていない。周辺と線路だけ)などが貴重なものだと思います。 また入り口近くにある現在の地図に重ねられた旧路線図などは廃線跡の遺構を見つけるのに役立ちそうです。
奥の複線は京阪石坂線で商工中金のビル(現存)なども見える。

川口公園方向から見た浜大津駅。 江若も懐かしいが、スイッチバック式の浜大津駅も懐かしい。
展示されている写真を見ると、往時の浜大津の賑わいが偲ばれる。

川口公園方向から見た浜大津駅。 江若も懐かしいが、スイッチバック式の浜大津駅も懐かしい。
展示されている写真を見ると、往時の浜大津の賑わいが偲ばれる。
江若鉄道は、「湖西に鉄道を」という夢をかなえる為、地元の多くの住民の熱意と金銭的支援によって建設されたといわれています。 それだけに、廃止に対する思いも格別だったということでしょう。 そんな気持ちが良く伝わる展示でした。