
現地は天気は良かったものの淡路島はすっかり霞んでいて俯瞰撮影は期待薄・・・とはいうものの、折角2時間も掛けて行ったので、そのまま帰るのも勿体なく、一応鉢伏山に登る事にします。 鉢伏山の標高は246mで普通ならお手軽なハイキングコースといったところですが、カメラと三脚を担いでそこまでの根性も無いので450円也を支払って須磨浦ロープウエイに乗車します。 本館の山陽電鉄の写真はこのゴンドラの中から撮影したので、まあ乗車した甲斐はあったということですね。
さてロープウェイ山上駅から山頂までは100m程で、いくら機材が重いといっても普通だったら歩く距離ですが、ここに世界唯一のカーレーターがあるので今回は大枚200円を支払い乗車することにします。
カーレーターというのは一言でいうとベルトコンベアーの上に2人掛けの椅子が乗っていてリフト同様にぐるぐる回っているというもので、上下の駅には半円状の乗降場があります。 1965年、日本で最初にカーレーターが出来たのはびわ湖バレイ(当時はサンケイバレイ)で、こちらは2kmもある本格派でしたが、1975年に廃止され今は一般的なロープウェイになっています。 須磨浦公園のものは僅か91mのミニ版でびわ湖バレイの翌1966年に開業し、今年で50周年ということになっています。 カーレーターは世界中で日本にしかない乗り物なので、この須磨浦のカーレーターはびわ湖バレイカーレーター廃止後は世界唯一という訳です。

カーレーターの直線部分。 勾配25度だが椅子は水平になっている。

乗降場(写真は山上側)。 ここでゆっくり半円形に回って方向転換する。
カーレーターは乗降場と直線部で構造が違い、乗降場ではローラーの上をゆっくり移動しその間に旅客が乗りこみます。 直線部はムービングウォーク状のベルトコンベアーの上に乗ってやや早いスピードで移動する感じになります。 乗降場のローラーの上はガタガタと凄まじい揺れで、直線部も乗降場程ではないですが相当揺れます。 公式HPにもあるように乗り心地の悪さを楽しむ?乗り物ですね。 前述の様に歩いてもすぐ行ける距離ですが、世界唯一の乗り物で話のタネぐらいにはなりそうですから、鉢伏山上に行かれる方は廃止にならないうちに一度乗っておかれると良いと思います。
カーレーター乗車という成果?はあったものの、撮り鉄の方はイマイチだったので、帰路は新長田で下りて鉄人広場で鉄人28号+電車の撮影をすることにしました。 しかしながらこちらの方も間が悪いというか、再塗装された28号の足元に足場の残骸が。。。(翌日が再塗装の完成お披露目でした) 鉢伏山上俯瞰含めてもう一度行かないと・・・